数学者の時間の研究に取り組むに当たって、いかに事前の計画(年間、単元、1コマ)が大切かが身に染みて分かってきました。「学習の見通し」がなければ、その場しのぎの実践にならざるを得ないってことなんですね。
けれどもこれがくせ者で。やってみないと学習の見通しは立たないという矛盾もあります。僕の今の立ち位置は、「事前にまぁまぁ準備して、毎回の授業を振り返りつつ修正しつつ、子どもたちと一緒にゆられつつ、授業を作っていく。」そんな感じです。やりながら、子どもの夢中にも巻き込まれながら、盛り上がっていく、それが楽しいんですね。だから、何年たっても、ふんわりとした見通しはすぐに立つのですが、キッチリマンにはなれそうにありません。
この1コマ目で大切にしたいこと
・数学者の時間とは?を知ること。
・良問を解いて、算数には算数授業だけではないオモシロさがあることを実体験を通して知ること。
事前の準備したもの
・イガ問3問(3方陣3×3、4方陣4×4ヒントあり、円陣2×2)
・子どものつまづき予想例
・解答例イガせん数学者ノート(いつ見てもいい)
・「数学者の時間とは」プリント(穴埋め)
・授業記録ツール(模索中)
子どものつまずきやレディネスについて
・3方陣だと、解答のひっくりかえしの2パターンあることで混乱しそう。
・系統的に順番に解く見通しがない→個別にカンファ(順番でやるよさを実感させたい)
・ノートに書こうとしないで、答えだけだそうとする子がでてくる。→思考をゆっくりするための記録、そのよさとは?を考えたい。
・子どもたちのこれまでの様子から3口の足し算はできそうとみました。事前に子どもたちにとって何が良問であるのか?を議論してきました。それは、「今の子どもたちにとって良問であるのか?」というレディネスそのもの。解法が多様にあることやオープンエンドの問題であること、それらは良問であるけれども子どもの実態(まだ思考体力が育っていない状態)では良問とは言えないこともあることが分かってきました。このあたりは先生一人ひとりの千里眼。子どもを見立てる実力に左右されてしまうだけに、今後、なにか指針を見つけられるといいなと思っています。
授業の大まかな流れ
- 授業のおおまかな流れML:優れた問題解決者とは?10分間 ★語るだけではだめだろうな。実感が伴わないと。だから短くしておくこと。
- 問題→計画→とく(一人で/友達と)
- 共有:順番で3口の足し算を確かめている子を選んで、解答法を発表。
さて、授業にすすむぞー。

